読書

リーラ・神の庭の遊戯/玄侑 宗久

某百貨店の小冊子に禅寺生活を書いたエッセイ「べらボーな生活」を 愛読していたので、小説もいっぺん読んでみたいと思ってたら またずいぶん時間が経ってしまっていた。 しかし、自殺した姉「飛鳥」の死をめぐり、弟、その彼女、母親、 彼氏、彼女に付きま…

日の名残り/カズオ・イシグロ

執事といったらバットマンの執事アルフレッドぐらいしか思いつかない 私には、この老執事の生き方や考え方は正直理解できない事ばかり。 個人的な感情は全て捨てて、ひたすら任務を遂行しながらもやがて敬愛する 主人も失い、自身も衰えていく姿は哀れにも見…

老人のための残酷童話/倉橋 由美子

老人のための残酷童話作者: 倉橋由美子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (13件) を見る数年前に「本当は残酷なグリム童話」といった童話が実はこんな ひどい話だったんですよ、という暴…

夜の樹/トルーマン・カポーティ

夜の樹 (新潮文庫)作者: トルーマンカポーティ,Truman Capote,川本三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1994/03/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 19回この商品を含むブログ (76件) を見る以前読んだ「カポーティ短編集」とカブっているものが数編あった…

ティフアニーで朝食を/カポーティ

ティファニーで朝食を (新潮文庫)作者: カポーティ,龍口直太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1968/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (72件) を見る 「冷血」を読んで気づいたんだけど、これだけ有名な この作品をまだ読んで…

わたしを離さないで/カズオ・イシグロ

わたしを離さないで作者: カズオイシグロ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/04/22メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 568回この商品を含むブログ (547件) を見る 初めて他人のレビューを見て読んでみよう、という気になった。http://mixi.jp/view_item.…

冷血:トルーマン・カポーティ

9月末に映画「カポーティ」公開予定と聞いて 先にこれは読んでおかないと!と思い早速貸してもらった。 1959年に裕福な豪農一家4人が惨殺された事件を元にしたドキュメンタリー小説。 今では珍しくないけど実際の事件を元にした小説を書いたのは彼が最…

最近読んだ本メモ。

一貫性があるようなないような。

アドルフに告ぐ/手塚治虫

アドルフに告ぐ(1) (手塚治虫漫画全集)作者: 手塚治虫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/06/14メディア: コミック購入: 3人 クリック: 39回この商品を含むブログ (91件) を見る 久しぶりに読んだ手塚作品。今更私がどうこう 感想を述べるまでもなく、下手…

ミスター・ヴァーティゴ/ポール・オースター

かつて「空飛ぶ少年」だった老人の回顧録、という物語の 始まりを読んだ時はなんだかオースターらしくない話しだなあと 思った。でも読み始めてすぐにそんな気持ちは吹っ飛んだ。 少年が空を飛ぶなんてファンタジックな設定は物語の 導入部にしか過ぎない。…

写真の歴史入門 第二部「創造」

会社の放出品を貰ったので、中途半端に2巻だけ。 でも写真機がプロからアマチュアのものになりはじめた 黎明期の話しで結構面白かった。 最初は絵画と写真はどっちが上か?写真とは芸術か?なんて 論争があったそうだ。当然芸術でしょ、と思っていたので意…

恐るべき子供たち

恐るべき子供たち (岩波文庫)作者: コクトー,鈴木力衛出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1957/08/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (53件) を見る内容は 「愛してるのに傷つけ合う世間から孤立した美しい姉弟」 といったところ…

カポーティ短編集

旅行がしたくなった。イスキアとか。 できれば若い男の子になって。

何をいまさら/ナンシー関

前に古本屋で買ってすっかり読み忘れてた。 テレビネタだから既に顔と名前が一致しない芸能人が 沢山出てくるけどそれでも笑える。今の「西遊記」とか見たら なんて言ったかぜひ聞いてみたかった。 かえすがえすも惜しい人を亡くしたと思う。

J・S・バッハ/礒山 雅

最近マンガ「のだめカンタービレ」を読んでバッハに興味を 持ったところだったので丁度良いタイミングで貸してもらった。 映画にもなったモーツァルトに比べて硬い生活に硬い音楽のイメージがある バッハだけど実はバツイチ(一人目は死別)で13歳下の後妻…

現代作家ガイド1/ポール・オースター

インタビューと著作のあらすじ紹介。インタビューは「孤独の発明」と カブるものあり。解説本とか読むヒマがあったら他の作品を読みたい タチなのでこういうのは初めて読むけど、内容は結構忘れてるし こういう視点で書いていたのか、と自分では気づかない発…

空腹の技法 ポール・オースター

オースターが若い頃に書いた詩などに関するエッセー・ 序文・インタビュー等。 若気の至りか文章が硬いし、なんせアメリカの詩人なんて知らないので 全然頭に入ってこない。 それでなくても難解、といわれてる現代詩を日本語訳で読んでも 分かるわけなかろ?とややヤ…

あの世で罰を受けるほど

mixiのキリンジコミュで話題になっていたので 早速購入。 TVBrosで堀込兄弟が連載中のコラム4年半分をまとめた ものだそうだ。読んだことないけど、あんなに面白い 詞を作る二人だからコラムも面白いに違いない、という 予想は裏切られなかった。 ミュー…

クロイヌ家具店

復刊ドットコムの大海赫復刊第三弾。 子供の頃その不気味で美しい版画とお話を トラウマになるほど読んだ本がまた手に入ってうれしい。 少年ナナホシモエルがお気に入りのイスを庭に置いて いたら、シイの古木にイスを取られてしまった。 仕方なく新しいイスを買…

のだめカンタービレ

Dさんから12巻イッキに貸していただいた。 ワーーーーイ!!!!前から読みたかったんだよね〜〜!! なんでも会社の同僚で漫画好きの人がいて、部屋中漫画で埋まっているので 貰ったんだと言う。そんな同僚、羨ましい・・・のだめカンタービレ(1) (講談社…

にんぷのぷ

天気も悪いしS君の事もありブルーな気分の時に アマゾンで注文した本が届いた。 にんぷのぷ―お笑いにんぷ観察日記作者: うるまでるび出版社/メーカー: 主婦と生活社発売日: 2001/11/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (5件) …

スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス

P・オースターの映画脚本。 小説とはちょっと様子が違うとはいえきっちりそこはオースターワールド。 小さい葉巻屋を舞台に色んな人たちが絡み合って話しが大きく 広がって行く。 H君に合わせて映画のビデオも借りてたので後で見たけど カットされてる部分…

リヴァイアサン

リヴァイアサン (新潮文庫)作者: ポールオースター,Paul Auster,柴田元幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/11/28メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 176回この商品を含むブログ (90件) を見る一人の男が道端で爆死した。彼、ベンジャミン・サックスはア…

おれボテ志・デラックス

昔から子供を欲しいと思ったことがないし 今もその予定はなさげなのに最近「育児モノ」の話が面白い。 歳かなあ。それとも弟夫婦にもうすぐ姪っ子が産まれるからか。 どっちもだろうな。 久しぶりに「ほぼ日刊イトイ新聞」を見たら、 ふと目についたのが「う…

最後の物たちの国で/ポール・オースター

最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)作者: ポール・オースター,Paul Auster,柴田元幸出版社/メーカー: 白水社発売日: 1999/07/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (71件) を見る借りた本をがしがし消化中。 タイ…

ぎりぎりの女たち

いわゆる四方山話をしにEちゃんの家に Sちゃんと遊びに行った。 「なんも食べ物ないですけど、デザートだけ買ってきてください」 と言ってたけど、チキンの照り焼き、大根サラダ、キッシュを さらっと出してくるあたりさすが一人暮らし2年目。 やっぱり、必…

AERA in ROCKⅡ

デビッド・ボウイの写真を見て即買い。 パートⅠも持ってるけど、グラム・ロック中心のこっちの方が 全然面白い。「エア・チェック」って言葉の意味が分かる最後の世代なのかも 私とかって。と思ってしまったり。 元「デュラニーズ」のはしくれとしては、コラ…

オーサーとかオーサーとかオーサーとか

ポール・オーサー好きのH君に借りてこのところ立て続けに 読んでいる。 シティ・オヴ・グラス 幽霊たち 鍵のかかった部屋 孤独の発明 今のところ一番面白かったのが ムーン・パレス あとがきを見ると本人は「唯一のコメディ」と評してるだけあって、 ちょっ…