リヴァイアサン

リヴァイアサン (新潮文庫)

リヴァイアサン (新潮文庫)

一人の男が道端で爆死した。彼、ベンジャミン・サックスはアメリカ各地の
自由の女神像を破壊するテロリストだった。
彼が何故そうなるに至ったかをかつての友人の作家、ピーターが振り返るという話し。


彼がテロリストになった理由はホッブズの「リヴァイアサン」に
絡むらしいが、それより彼と作家がめぐる女性関係の方ばかり目が行って
リヴァイアサンの意味が最後までよく分からず。


だってサックスの奥さんに妻子持ちのピーターが岡惚れしてるし、
ピーターは奥さんと離婚したあげく彼の奥さんと浮気、サックスは
よく分からない理由で愛妻の元を去り、
ピーターのセフレは何故かサックスをかくまう。
でもサックスはセフレの友人で元娼婦の女とも関係を持つ。
その間ピーターは美人の後妻GET。
めまぐるしい人間関係。


いや国家うんぬんよりこっちの方が全然面白いって。
だから女は、とか言われそうだけど。