チベット砂曼荼羅ライブパフォーマンス

http://www.tibethouse.jp/event/2006/sandmandala/-

護国寺へ砂絵曼荼羅を見に行った。
チベットの僧侶が約1週間かけて砂絵で曼荼羅とバター彫刻を作成し、
最後は壊して川へ流してしまうというパフォーマンス。


今日は最終日だったのでラストセレモニーにあわせて出かけたら山手線が
人身事故で遅れていた。仕方ないので地下鉄を乗り継ぎ、護国寺到着。
疲れてしまったので近くの和菓子屋であんみつなど食べていると
チベット僧6人をひきつれて護国寺のお坊さんが入って来て驚いた。
曼荼羅を完成させて、セレモニーの前にお茶休憩といったとこだったのかも。
チベット僧は皆ガタイがよくて驚いた。黄色い僧衣をまとった護国寺
華奢な僧侶にくらべてチベット僧は袖なしの赤い僧衣からがっちりと
日焼けした腕が剥き出しになってるのがすごく対照的。



セレモニー30分前に会場へ行くと予想してたとはいえすごい混雑。
会場も思ったより狭く、曼荼羅も予想より小さくて皆行列になって曼荼羅をぐ
るっと回って見るよう指示された。1秒でも立ち止まると怒られる。
司会進行役らしい女性が「沢山の方に見ていただくためにも
立ち止まらないで、どんどん進んでください!立ち止まらないでください!」と
黄色い声でのべつまくなしにアナウンスしていてすごく落ち着かない。


曼荼羅は見事だったし、バター彫刻も綺麗だったけどこの混雑では
じっくり見ることも出来ずありがたみ半減。
セレモニーが始まる直前にはさらに人でごったがえして来たのに
混雑の中、無理やり椅子を搬入ようと大騒ぎ。
「仏さまの前ですから、みなさま落ち着いて!譲り合ってください!」
とまた黄色いが飛ぶので余計うっとおしい。年寄りや子供を優先する
でもなく、若い女が席取り合ってるし。
僧侶が出入りする道すら確保できず、無理やり人を押しのけてやっと
通路を作る始末。ボランティアの人も沢山居たようだけど、
手際悪い事この上ない。


セレモニーが始まり、まず護国寺の僧侶やこの企画の関係者4名の
挨拶があったんだけど、4人でトータル1時間近くかかった。
ありがたいお話しもあったけど、僧侶もお歳なのか
同じ話しを何度も繰り返したりとぎゅうぎゅう詰で立ちっぱなしで
話しを聞くのはちょっとした苦行だった。人が多すぎて逃げることも出来ないし。


やっと「挨拶」が終わって破断の儀式。チベット僧侶が入場して声明を唱える。
怖いぐらい低い声だけど、聞いてて気持ちがよかった。
あのガタイのよさはこの声を出すために鍛えてるのかな。
やっぱり、最終日なんか来ずに製作途中にくればよかった。
「関係者のお話」より声明もっと聞きたかったし。


その後お経を唱えながらお線香と五鈷で曼荼羅を何箇所かなぞるように
裂いた後、子供が砂の城でもくずすように布でざっくりと曼荼羅を崩してしまった。
会場から「ああっ」とため息。
砂はいくつかの器に詰められた後、少しづつ会場にいる人達に配ってくれた。
それでチケットがわりに小袋を渡されたのか。


残りを15分ほど歩いた神田川へ流し、流した川の水を汲んで
曼荼羅を作った台をその水で清めて儀式は終了。
神田川への15分、黄色い帽子をかぶった僧侶を先頭に
沢山の人間がゾロゾロついて歩くのは異様で面白かった。
しかしここでも段取りの悪さか、僧侶の歩くペースがやたら早く、
写真を撮りたい人達が先回りして道路を走り回り、付き添いのボランティアや
警察官が「自転車が通ります!道あけてください!
僧侶の前に出ないでください!」とやはりのべつまくなしに
叫んでいてまたせわらしい。

15分もかかって公道を移動するってわかってるんなら最初から列を組ませるとか
僧侶にもうちょっとゆっくり歩いてもらうよう配慮してもらうとか
すればいいのに。


やっと江戸川公園につき、声明をとなえた後残りの砂をまいて
筒のようなもので水を汲み、儀式終了。
さすがにもう護国寺に戻る気力はなかったのでそこで帰ることにした。
疲れた〜。

そして帰る電車に乗ろうとすると、再び電車事故。架線故障とやらで
1時間で帰れるところが4時間もかかった。電車が止まったことは
何度もあるけど、こんなに長時間はまったのは始めて。
やっと家にたどりつき、今日曼荼羅の砂を貰って帰り電車事故に巻き込まれた
話を母にすると、「この砂、ご利益ないんじゃない」とこともなげに
言われてしまった。反論できない・・・
でも良く見ると砂の一粒一粒極彩色の名残が。これが残っただけ良しとするか。