藤田嗣治展

実は中吊りで見た柔らかい色の裸婦画と猫の絵ぐらいしか
知らなかったけど、久しぶりに凄い人の絵を見た、という気がした。


シンプルに年代順に展示されてる絵は技術と経験を
どんどん蓄積していってるのが手にとるように見えて、
晩年の戦争画と宗教画はものすごい迫力だった。
その一方で自作の箱や食器を作ったり、不気味に可愛い子供の絵を
壁一面に書いていたりとどれを見ても飽きない。
現代芸術でやっていそうな事はほとんど全て50年以上も前に
この人一人でやってのけていたんだと思うと本当に驚いた。


混雑を避けて5時ごろ入館したおかげで結構ゆっくり見れた分、
じっくり見すぎて気づいたら閉館間近になっていた。
常設展も充実していたようだけど、時間と体力の限界でほとんど
見れなかったのが残念。


画集、やっぱ買っとけば良かったか・・・と後でちょっと後悔。
でもあの迫力は本じゃ絶対無理、と無理やり自分を納得させてみる。