死ぬのを待つのは

 福岡に居る母方の祖母が今週から昏睡状態に入っただ。
やはり福岡にいる伯父が祖母の面倒を見ている。
メールを知らない伯父は毎日のように祖母の近況を手紙やハガキで
送ってくる。
今まで伯父の手紙なんて年賀状以外見たことなかった。


母はそれを見て冷静に「もう93歳よ。老衰なのよ。死なせて
あげた方がいいのよ」と言う。
「兄がこんなに嘆くとは思わなかった。母(祖母)だって
自分の母親が死んだ時は東京に居たから葬式にも行かなかったわ」
「人は下(子供達)を見るのよ。兄は子供がいないから
きっとあんなに嘆いてるのよ。」
と淡々と言う。
でも祖父が死んだ時、福岡まで慌てて行った時までは
表情を崩さなかった母が、祖父の遺体を見たとたん泣き崩れたのが
目に焼きついている。


そんな感じで1週間経った。なんだか落ち着かなくて、
不謹慎なのかもしれないがまだかなあ・・・と思ってる自分がいる。
さっき訃報が届いた。母は「この一週間、緊張してたから
ちょっとほっとした」と言っていた。
私も正直ほっとしていた。明日、福岡に行ったらどう思うんだろう。