石内 都/mother's

お昼を食べた後、写真美術館に「石内 都 mother's」の招待券を
貰っていたので観に行った。そしたら、「今日は都民の日なので
無料です」って・・・またしまった!!


母親の「遺品」と死ぬ直前の母の体の一部を撮った写真。
火傷の跡も干からびたように見える老婆の皮膚よりも、
履き古した靴、ちびた口紅、髪の毛の絡まるブラシなんかの方が、
ずっと「母」を感じさせて生々しい。
考えたら、「モノの写真」って広告用の新品しか普段目にしないよな。
でも、使い古され、手垢や傷だらけの口紅がすごく綺麗に見える。
写真家の凄さってこういう事だなと思う。


その後ぶらぶら散歩がてら歩いて庭園美術館近くまで来たので、
カフェに入ってみた。
リニューアルオープンして、いまどきな「和カフェ」になってた。
食事メニューも増えたし、内装や食器も綺麗になってたけど
建材のせいか、日曜で混んでたせいか話し声が反響して騒々しい。
前の方が落ち着いてて良かったな。
古くて静かなカフェとかの方が最近は落ち着く。歳相応って事で。