「エミーリア・ガロッティ」

 東京国際芸術祭のご招待いただいた第二弾。
ドイツ座の公演で「花様年華」の主題曲にのせて
古典戯曲を斬新にアレンジした舞台、ということで興味持ったんだけど
場所が彩の国さいたま芸術劇場


うう、遠すぎやしないか?
ちょっと不便だ。誰誘おう、と悩んでいたらchi-さんに
お付き合いいただける事に。


劇場で待ち合わせ、の予定がめったに乗らない武蔵野線
乗ってる途中記録的な突風のお陰で電車が止まり、大遅刻。
chi-さんには申し訳ないけど先に劇場に入ってもらって
開始30分すぎてやっと劇場到着。


舞台はがらんと何もなく、ただ両側の高い壁が
遠近法の透視図のように奥へ行くほど段々間がすぼまるように
建てられていて、距離感が狂う。
突き当たりには扉もない出入り口があり、そこから人が
舞台手前まで歩いて来るととてつもなく長い距離を歩いて来る
ような、時間と空間がゆがめられる感じ。


ストーリーは悲劇のはずなのに、登場人物は時々奇妙な動きや
畳み掛けるようなセリフを吐き、笑わせたいのか泣かせたいのか
混乱した。途中からなのでストーリーにどっぷりはまることは
出来なかったけど、主人公エミーリアを陥れる姦計を計る
執事マリネッリ役のインゴ・ヒュルスマンて人が良かった。
以前見たク・ナウカの「オセロー」に出たイアーゴーといい、
こういう小ずるい悪漢の役者ってやはり上手い人が多いのかな。
 

にしてもコレは最初から見たかった・・・あんな風さえ
吹かなけりゃ。
その後相変わらず遅れ勝ちな電車で上野に行き、chi-さんと
中華など食べる。
楽しかった。でも風さえ吹かなけりゃもっと・・・orz